曼珠沙華まつり

権現堂堤

【幸手市】

撮影日:2012年10月6日

曼珠沙華まつり 権現堂堤

彼岸花(ひがんばな)科の球根植物で中国原産、“曼珠沙華”は別名で“天上の花”という意味。おめでたい事が起きるときに、赤い花が天から降ってくるという仏教の経典によるものである。


曼珠沙華まつり 権現堂堤

権現堂堤は、関東地方でも有数の桜の名所でしられている。春になると桜並木と周囲に広がる菜の花を楽しむ観光客で賑わい、6月にアジサイが、9月には曼珠沙華が見頃になる。


曼珠沙華まつり 権現堂堤

“暑さ寒さも彼岸まで”お彼岸の頃突然茎が伸びてきて鮮やかな色の花を咲かせる。花が白い種類「白花曼珠沙華(しろばなまんじゅしゃげ)」もある。


曼珠沙華まつり 権現堂堤

根っこのとこにはリコリンという毒があるが、この毒は水で何回もさらせばとれるので昔の人はこの根っこの部分からデンプンをとって食料とした。


曼珠沙華まつり 権現堂堤

曼珠沙華は、花のあとで葉が伸びてくる。花と葉を同時に見ることができない。花があるときには葉がなく、葉のあるときには花がない。このことから韓国では“サンチョ(相思華)”と呼ぶ。「花は葉を思い、葉は花を思う」という意味。


曼珠沙華まつり 権現堂堤

秋の権現堂堤を真っ赤に染める上げる曼珠沙華、赤いじゅうたんを敷き詰めた光景である、権現堂堤保存会の皆さんが丹精こめて育てている。


曼珠沙華まつり 権現堂堤

桜で有名な権現堂桜堤であるが、桜の季節が終わってからも四季折々に咲く花をという思いから、アジサイ、曼珠沙華、水仙などが植栽された。


曼珠沙華まつり 権現堂堤

土手一面に咲く曼珠沙華、市民ボランティアが大切に育て現在では約100万本まで増え、緑の中に赤く咲く曼珠沙華は、まさに癒しの空間である。


曼珠沙華まつり 権現堂堤

権現堂堤中ほどに「幸手峠の茶屋」があり“花より団子”大勢の見学者で賑わっている。


曼珠沙華まつり 権現堂堤

曼珠沙華まつり開催中、仮設テントによる「あずま屋」を設置、見学者の無料休憩場となっている。


秋の権現堂堤を曼珠沙華(まんじゅしゃげ)が真っ赤に染め上げた。
曼珠沙華は、秋の彼岸の時期に咲く事から“彼岸花”とも呼ばれているが、今年は夏の猛暑と雨が少なかった影響で9月のお彼岸には咲かず、10月の初旬に遅れて開花した。日本には北海道から琉球列島まで生息しているが、自生ではなく、中国から帰化したものである。全草有毒な多年草の球根性植物、ユリの花に似た6枚の花弁が放射状につく。寺や墓地に多く見かけるが、昔、土葬後、死体がモグラなどの動物によって堀荒らされるのを防ぐため、毒草の曼珠沙華を植えたと考えられる。ちなみに、毒性分の“ガランタミン”はアルツハイマー病の治療薬として利用されている。幸手は江戸時代から北関東の船便の重要な拠点として栄えた、利根川の支流だった権現堂川は江戸川とつながり廻船問屋が多く集まっていたという。今では川が消えて堤だけが当時の面影を残している。昔から“権現堂の桜堤”として桜の名所で有名である。平成12より、桜だけでなくアジサイや曼珠沙華をボランティアが大切に育てていて、現在では曼珠沙華が約100万本まで増えた。


撮影日:

撮影場所:権現堂堤

住所:埼玉県幸手市内国府間887−3

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