花桃は、花を楽しむために品種改良された園芸種である。ひな祭りのときに、ひな人形と一緒に飾られる。
「3色咲きの源平枝垂れ花桃」
1本の木に白花と紅花、紅白の絞りの3色の花桃を咲かせる。源氏と平氏が競ったように、3色の花が咲き乱れる。
「矢口(やぐち)花桃」
「♪灯りをつけましょぼんぼりに お花をあげましょ桃の花♪」の花桃は、この品種で、ひな祭りに飾る淡紅の花桃である。
桃というと、果物のモモを思い浮かべるが、果物のモモの木は大きく、花は梅や桜の花に似ている。花桃の花は八重桜に似た花を咲かせる。
花桃とラッパ水仙のコラボレーション。春爛漫の「花桃の里」には、ラッパスイセンやスノードロップ、サクラソウなどの草花も咲き誇っている。
「花桃の里」には、有料の温泉スタンド(無人)がある。ときがわ町温泉スタンドの源泉「都幾の湯」を利用して、家庭で気軽に温泉気分を楽しむことができる。
「花桃まつり」会場の中心になっている八幡神社の参道入り口には、2本の花桃とソメイヨシノ桜が満開に咲き誇っている。
八幡神社の参道には、「花桃まつり」の特設ステージが設置された。地元出身のミュージシャンが春にちなんだ曲を演奏披露していた。
堂平天文台「星と緑の創造センター」のマスコットキャラクター「ドームくん」が花桃まつり会場に登場。子供達の人気をあつめていた。
八幡神社は、主要道路から少し奥に入った山里の景色が濃い場所に鎮座している。
道路沿いや庭先に桃色の花が満開!!
ときがわ町の「花桃の里」に、花桃が満開に咲き誇った。1本の花桃の木にピンクや赤、白の花を咲かせる「源平花桃」や、濃い桃色の八重咲きの「矢口桃」などが咲き。そして、この種の「枝垂れ花桃」が道路沿いや庭先に咲いた。八幡神社参道では、「花桃まつり」も開催され、多くの人で賑わった。花桃は、薔薇(ばら)科の植物で、花を観賞するために改良された「モモ」である。桜の花が咲く時期に前後して開花の最盛期を迎える。桃は古来より中国では災いを除き、福を招くとされてきた。日本への渡来は古く、弥生時代と云われている。平安時代には3月3日の桃の節句が祝われ、桃の花が観賞されるようになった。「桃の節句(ひな祭り)」に花桃をひな段に添えるが、3月3日頃には屋外の桃の花は開花していない。これは温室で育てた花桃である。桃の花の色から「桃色」という色名が生まれた。
「ときがわ町」は、埼玉県中部にある人口約1万2千人の町である。平成18年(2006年)に比企郡玉川村と比企郡都幾川村が合併した。両村内を流れる「都幾川」に因み、読みやすいように町名をひらがなとした。地域住民団体の「花桃の会」のメンバーは、花桃の咲く里づくりによる地域の活性化と心の触れ合う住みよい地域社会をつくることを目的に、平成8年から植栽のなどの活動を行ってきた。
撮影日: 2016年4月3日
撮影場所:八幡神社周辺
住所:埼玉県比企郡ときがわ町桃木大字306