田島ヶ原サクラソウ

田島ヶ原サクラソウ自生地

【さいたま市】

撮影日:2019年4月13日

田島ヶ原サクラソウ自生地 | フォトさいたま

田島ヶ原のサクラソウ自生地は、大正9年(1920年)に、国の特別天然記念物に指定された。自生地の保護にいろいろな取組が続けられている。


田島ヶ原サクラソウ自生地 | フォトさいたま

サクラソウは、花や株によって、その大きさや色などに違いが生じるため、江戸時代からたくさんの園芸品種がつくられた。田島ヶ原のサクラソウは、それらの園芸品種をつくるもとになった原種といわれている。


田島ヶ原サクラソウ自生地 | フォトさいたま

「さくら草公園」は、公園名にもなったサクラソウだけではなく、染井吉野(桜)の名所地でもある。公園内には、約650本の染井吉野(桜)が咲き誇っている。


田島ヶ原サクラソウ自生地 | フォトさいたま

ハート形の花びらが特徴のサクラソウ。5つの花びらは、個々に分離した離弁花ではなく、それぞれがつながった合弁花である。花言葉は「初恋」「純潔」である。


田島ヶ原サクラソウ自生地 | フォトさいたま

染井吉野(桜)が開花して、花冷え気候が一週間ほど続き、染井吉野(桜)の開花が延びた。花冷えの影響で本年は、サクラソウと染井吉野(桜)のコラボが楽しめた。


田島ヶ原サクラソウ自生地 | フォトさいたま

サクラソウとノウルシのコラボ。ノウルシはサクラソウと同じく河川敷や湿地に生育している。ノウルシの和名の由来は、茎や葉に傷をつけると、ウルシ(漆)に似た白乳液が出ることからきている。


田島ヶ原サクラソウ自生地 | フォトさいたま

田島ヶ原サクラソウ自生地は、江戸時代からサクラソウの名勝地として人々に親しまれてきた。しかし、度重なる治水工事や工場の開発によって、原野の植生が変わり、サクラソウの自生地も範囲を狭められてきた。


田島ヶ原サクラソウ自生地 | フォトさいたま

約4万平方メートルの自生地には、サクラソウをはじめ約250種の植物が生育している。その大部分は、湿性植物である。


田島ヶ原サクラソウ自生地 | フォトさいたま

「さくら草公園」には、サクラソウと染井吉野(桜)と「さくらそう水門」がある。さくらそう水門は、荒川本流と鴨川の合流水量を調節して、サクラソウ自生地の冠水量を一定に保っている。


田島ヶ原サクラソウ自生地 | フォトさいたま

「さくら草まつり」は、さくら草公園内でサクラソウの開花時期にあわせて行われるイベントである。模擬店やステージショーなどが行われる。


春を感じる薄紫色のサクラソウ‼

国の特別天然記念物に指定されている、「田島ヶ原のサクラソウ」が、春風に揺られ、見頃を迎えた。荒川の河川敷に広がる約4万平方メートルの自生地には、約100万株のサクラソウが点在している。サクラソウは、桜草(さくらそう)科の多年草である。日本原産で、北海道南部、本州、九州の高原や原野に分布している。しかし、荒川河川敷の大規模な開発事業により、自生地の近くまで工場やゴルフ場、公園、道路などがつくられた。その結果、群生地の乾燥化を招き、著しく生育環境が悪化した。群生地衰退の危機に対し、研究者や地元の愛好者団体が、生き残った自生地の保護に努めている。

「サクラソウ」が自生している「田島ヶ原」は、埼玉県さいたま市桜区に位置している。桜区の区名は、桜ではなく、サクラソウに因んで命名されている。桜区の南西部に、荒川と鴨川が流れている。この二つの川を含む広大な河川敷に、田島ヶ原「さくら草公園」がある。サクラソウは、埼玉県の花に指定されている。


撮影日:

撮影場所:田島ヶ原サクラソウ自生地

住所:さいたま市桜区大字田島 サクラソウ公園

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