スイセンは、ヒガンバナ科スイセン属の球根植物である。和名は「水仙、雪中花」スイセンの野生種はスペインやポルトガル、北アフリカなど地中海沿岸に自生している。
秩父ミューズパークの「スイセン広場」には、スイセンの球根約60,000球が植えられている。広場内には、木片を引き詰めた散策道が設けられ、スイセンの花畑の中を自由に散策できる。
「ラッパスイセン」の花は外側で、横向きに開いた6枚の花被片(かひへん)と、内側筒状(ラッパ状)になっている副花冠から構成されている。花被片は内側3枚が花弁で、外側3枚が萼(がく)である。
スイセンは球根植物の中でも育てやすいのが魅力の植物である。植えつけた後は、放っておいても毎年花を咲かせる。一部の品種のスイセンは、ギリシャから中国にまで分布し、日本にも淡路島、越前海岸、南房総・鋸南町の3ヶ所(日本三大水仙群生地)に群生している。
スイセンの学名(英名)は「Narcissus(ナルシサス)」である。ナルシサスとはギリシャ神話に登場する美少年の名前で、泉に映った自分の姿を毎日見つめ続けたら、いつのまにか一本の花になってしまったという。これが「ナルシスト」の語源としても有名である。
スイセンの葉や球根には「アルカロイド」という毒がある。葉っぱがニラに似て、球根がタマネギに似ているところから、年間で20人程が誤食している。厚生労働省などでは注意を呼びかけている。
秩父ミューズパークは、秩父市と小鹿野町にまたがる豊かな自然環境に恵まれた「長尾根丘陵」に、多彩な施設があり四季折々の自然が楽しめる。林間広場の南側約1,700平方メートルにスイセンの球根を約60,000球を植栽している。
秩父ミューズパークのシンボル「ミューズの泉」は、ギリシャ神殿をイメージしたステージと、円柱からなる噴水と、水面に浮かぶ9体のミューズ像により表現された噴水の大広場である。
芝生広場付近の「ミツバツツジ」関東から中部に分布する日本原産の落葉低木樹である。ツツジやシャクナゲの仲間で、紫色の花をさかせ、開花後、枝先に3枚の「ひし形の葉」を出すのが名前の由来である。
ミツバツツジの横に「連翹(レンギョウ)」が咲いていた。レンギョウは、「木犀(もくせい)」科の植物で中国が原産地である。たくさんの花で黄色に染まるのが美しい。
日本では3種類のレンギョウがよく知られている。普通の「連翹(レンギョウ)」「支那連翹(シナレンギョウ)」「朝鮮連翹(チョウセンレンギョウ)」見分け方が難しい。
秩父ミューズパークのスイセンを動画でご覧ください。
スイセンの球根約6万球!!
秩父市と小鹿野町にまたがる豊かな自然環境に恵まれた「秩父ミューズパーク」の「水仙(スイセン)」広場に、スイセンの球根、約60,000球植栽された。広場内には木片を引き詰めた散策道が設けられ、スイセンの花畑の中を自由に散策できる。スイセンは、ヒガンバナ科スイセン属の多年草で秋植えの球根植物である。地中海沿岸からアフリカ北部が原産で、色や形が異なる多くの園芸種が存在している。日本スイセンやラッパスイセン、房咲きスイセン、口紅スイセン、糸スイセン、笛吹スイセン、八重咲きスイセンなど咲き方によって13系統に分類されている。スイセンは全草が有毒で、ニラと間違えて販売される事故もある。秩父ミューズパーク内には、スイセンのほかに、花桃やミツバツツジ、レンギョウなど、季節の花々が咲いている。
「秩父ミューズパーク」は、埼玉県秩父市と秩父郡小鹿野町にまたがる、埼玉県営および秩父市営の公園である。公園の名称は、ギリシャ神話のミューズ、ムーサ、智の女神(文芸、音楽、芸術、学問などにつかさどる9人の女神たち。)にあやかり名付けたものである。自然環境に恵まれた丘陵に、芸術・文化施設、多彩なスポーツ施設等が整備され、四季折々の自然とともに楽しむことができる。
撮影日: 2022年4月12日
撮影場所:秩父ミューズパーク・水仙広場
住所:埼玉県秩父郡小鹿野町長留2518