購入した客の幸せを願い、「家内安全、商売繁盛・ますます繁盛」の、手締めと威勢のいい掛け声が境内に響く。
落ち葉などをかき集める実用的な熊手が「運をかき込む」「金銭をかき集める」として、次第に縁起物と見なされるようになった。
大宮氷川神社の「十日市(とうかまち)」は神事の「大湯祭(だいとうさい)」に合わせて開かれる。
熊手の飾りも毎年変化していく。座り形の招き猫も、ギャル猫に変化し、可愛い足を見せながら招いている。
熊手の種類と値段が様々で、客の要望でその場で即効飾りを施してくれる。購入金額は、交渉しだいで負けてくれる。ちなみに、よく売れるのは1万円〜5万円の熊手である。
小さな可愛い猫をたくさん飾った熊手?これは、熊手と言うよりも縁起物の置物である。
「氷川参道」は、旧中山道から神社まで、およそ2㎞、南北に延びている。途中の約300ⅿに「平成ひろば」と名づけられた参道公園がある。
「氷川参道」には三つの大鳥居がある。二の鳥居から三の鳥居まで、約1000店の露店が出店され大勢の人で賑わった。
境内「桜門」を潜ると舞殿、拝殿、本殿がある。正月三が日には、初詣の参拝者が200万人以上が訪れている。
熊手を購入した後、熊手を高く持ち上げ、神社の拝殿で「家内安全・商売繁盛」の祈願を行っていた。
「家内安全・商売繁盛」と、境内に威勢のいい掛け声が響く!!
大宮・氷川神社で、年の瀬を告げる「十日市(とおかまち)」が開催された。氷川神社の神事「大湯祭(だいとうさい)」に合わせて開かれるもので、毎年12月10日に実施される。神社参道に約1000店の露店が出店し、縁起物の熊手などが所狭しと並んだ。日が暮れるにつれ、大勢の客が訪れ縁起物の熊手を購入、神社境内に威勢のいい掛け声が響く。「家内安全・商売繁盛、ますます繁盛」と手締めが行われ、熊手を購入した客の幸せを願い、夜遅くまで声が飛び交っていた。熊手は元々落ち葉などを「かき集める」ときに使用される道具である。この熊手が商売人に「運をかき込む」「金銭をかき集める」縁起物とみなされるようになった。実用性のある熊手から、大判小判、宝船に乗った七福神、松竹梅など様々な飾りが施され、縁起物の熊手として変化し、現在に至っている。
大宮・氷川神社(武蔵一宮氷川神社)は、さいたま市大宮区にある神社で、東京都・埼玉県近辺に約280社ある氷川神社の総本社である。2000年以上の歴史をもつ神社で、大いなる宮居として大宮の地名の由来にもなった。旧中山道の吉敷町から神社まで、約2キロメートルの表参道が、ほぼ南北に延びており、「氷川参道」と呼ばれている。神社の境内は見沼の畔に立ち、見沼の水神を祀っていたと考えられている。見沼は、江戸時代中期まで存在した広大な沼で、現在は、さいたま市と川口市に広がる「見沼田んぼ」になっている。
撮影日: 2014年12月10日
撮影場所:大宮氷川神社参道
住所:埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-407