長泉寺のフジ

長泉寺

(本庄市)

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長泉寺のフジ(長泉寺) | フォトさいたま

樹齢650年と推定される埼玉県指定天然記念物「骨波田(こつはた)の藤」である。幹の太さは約3.6メートル、花の房は1メートルから1.5メートルにもなる。藤は強い日当たりを好む。


長泉寺のフジ(長泉寺) | フォトさいたま

藤の花は、クマンバチに特に好まれる。藤の花蜜の構造が固く、力のあるクマンバチは花の正面をこじ開け蜜を吸う。「ブーン」という大きな音を立てて、飛行しているが性質はきわめて温厚である。人間にはほどんと感心を示さない。オスは針が無いため、刺さない。メスは毒針を持っているが、刺されても毒は弱く、重傷にはならない。


長泉寺のフジ(長泉寺) | フォトさいたま

藤の花言葉は「美しさ」。藤の花は紫色の垂れ下がる姿が美しく、振り袖姿の女性に例えられた。日本画や古典文学にもしばしば「藤」が登場している。


長泉寺のフジ(長泉寺) | フォトさいたま

昔々、伊豆国(静岡県伊豆町)の「最勝院」の僧が長泉寺の住職として赴任の旅についたとき、伊豆の山中で荷物のひもが切れて困ってしまった。あたりを見回すと岩肌に藤の木があった。この藤の木の蔓(つる)を切り荷物を結んで下山することができ、長泉寺に無事到着した。この蔓を長泉寺の境内に投げ捨てておいたところ、根を張って、葉をつけ、綺麗な長い花房をつけた。これが現在の「骨波田の藤」であると云われている。


長泉寺のフジ(長泉寺) | フォトさいたま

境内には、骨波田の藤を含めて8種類の藤があり、8つの藤棚に分かれている。推定樹齢270年の白い花が咲く藤の木が、骨波田の藤の横にある。


長泉寺のフジ(長泉寺) | フォトさいたま

「長泉寺」は、曹洞宗の寺院で、山号は「大用山」、本尊は「釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)」である。室町時代にたくさんの伽藍(がらん=寺の建物)を有する広大な寺院であった。江戸時代の大火でほとんどが焼失してしまった。


長泉寺のフジ(長泉寺) | フォトさいたま

「山門」は、江戸時代の大火の焼失を免れ現在も健在である。「山門の櫓(やぐら=上部)」にのぼることができて、境内の展望ができる。


長泉寺のフジ(長泉寺) | フォトさいたま

山門の櫓(やぐら)から「骨波田の藤」を見下ろすと、その大きさが改めてわかる。正面に見えるのが本堂である。


長泉寺のフジ(長泉寺) | フォトさいたま

本堂の脇に「不老観音」が鎮座している。立て看板には、「この観音様は、この世の厄難を救い、災難を除け、特にボケを封じ延命長寿の功徳あり」と記されている。


長泉寺のフジ(長泉寺) | フォトさいたま

水子地蔵には、合掌している地蔵と、錫杖を手にしている地蔵、そして子供を抱いている地蔵がある。合掌している水子地蔵は、水子の母親代わりの慈母地蔵尊である。


樹齢650年のムラサキナガフジ!!

連続して暖かい日が続き、長泉寺(ちょうせんじ)境内の「藤」が一気に開花が始まった。本堂前の、総棚面積約2500平方メートルの藤棚には、埼玉県指定の天然記念物の「骨波田(こつはた)の藤」が咲き誇っている。品種は「ムラサキナガフジ」で、樹齢は約650年と云われている。咲きながらのばす花房は、1メートルから1.5メートルにまで達する。他にも樹齢約250年、350年とされる古木もあり、藤の花は8種類、8棚に分かれている。藤は、豆(まめ)科の植物で、日本原産である。藤には、つるが右巻きと(上から見て時計回り)と左巻きの二種類がある。右巻きの藤の和名は「フジ」または「ノダフジ」、左巻きの藤の和名は「ヤマフジ」または「ノフジ」である。藤の花から「藤(ふじ)色」が生まれ、藤の花を図案化した家紋「藤紋」がある。

「長泉寺」のある本庄市は、埼玉県北西部にある人口約7万7千人の市である。江戸時代、中山道の宿場・「本庄宿」が置かれた。本庄宿は中山道の中で最大の宿場町として栄えた。長泉寺は、室町時代に建立された曹洞宗の寺である。「骨波田の藤」の骨波田(こつはた)とはこの付近の古い地名である。坂上田村麻呂が退治した大蛇の骨を祀った伝説に由来している。


撮影場所:長泉寺

住所:埼玉県本庄市児玉町高柳901

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