秩父札所第7番 法長寺

青苔山(せいたいさん)

法長寺(ほうちょうじ)

秩父札所 第7番【青苔山・法長寺】 | フォトさいたま

「薬医門形式の山門」

「薬医門(やくいもん)」とは、主柱の後方に、控え柱(助柱)が2本設けられている門のことをいう。山門の左側に「不許葷酒入山門(くんしゅさんもんにいるをゆるさず)」と記された石柱がある。飲酒して寺内に入ることを許さない、という意味である。


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「本堂(観音堂)」

この本堂は、江戸の科学者「平賀源内」の設計によるものと伝えられ、秩父札所の中で一番大きい建物(本堂)である。本尊は行基の作で「十一面観世音菩薩」が安置されている。


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「花頭窓」

「花頭窓(かとうまど)」は寺院の建築の窓に用いられている。花頭とは蓮の花弁を図案化したものである。法長寺の花頭窓は、多くの寺院と異なり、上段が尖った独特の意匠になっている。


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「豊川稲荷」

境内に豊川稲荷を祀る神社がある。法長寺の守護と巡礼者の家内安全、商売繁昌の御利益があると信仰されている。背後の秩父のシンボル「武甲山」の眺めも素晴らしい。


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「牛伏堂由来の石像」

牧童が草刈りをしていると、一頭の牛が現れた。その牛は地に伏して動かなくなってしまった。一夜が明け、夜明けには牛の姿はなく十一面観音象があった。牛は観世音の化身であったのであろうと考え、この堂を「牛伏堂(うしぶしどう)」と名付けた。


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「仏足石」

本堂向拝右側にある「仏足石(ぶっそくせき)」は、武甲山で採石した紫雲石を用いている。仏足石は、釈迦の足跡を石に刻み信仰の対象にしたものである。


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「交通安全観音像」

法長寺境内の石段を下ると右側に国道299にぶつかる角に、「交通安全観音像」が立っている。交通安全の願かけ地蔵尊である。


秩父札所第7番 青苔山・法長寺を動画でご覧ください。


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「法長寺の御朱印」


「青苔山(せいたいさん)・法長寺(ほうちょうじ)」

宗派/曹洞宗  本尊/十一面観世音菩薩

法長寺の観音堂は、別名牛伏堂(うしぶしどう)と呼ばれていた。牛伏堂はもと根古屋(牛伏)にあったが江戸時代札所再編の折、法長寺に移された。本堂は平賀源内の原図によって建てられたと伝えたれ間口10間奥行き9間瓦葺入母屋造りで札所一の大きな建物である。堂内土間の上に四国志度寺の縁起が彫刻され、左右に座敷書院を配し、内陣のまわりには極彩色の彫刻欄間、格天井には花鳥が画かれている。観音堂は別棟にあったが天明2年(1782年)焼失した。それ以後は本堂内に観音像は安置されている。


秩父札所 第7番【青苔山・法長寺】境内マップ | フォトさいたま


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撮影日:

住所:埼玉県秩父郡横瀬町横瀬1508