秩父札所第24番 法泉寺

光智山(こうちさん)

法泉寺(ほうせんじ)

秩父札所 第24番【光智山・法泉寺】 | フォトさいたま

「観音堂へは長い石段を上る」

観音堂は、117段の石段を上った、せまい場所に建っている。石段はすり減り、長きにわたり巡礼者が息を切らしながら上った石段である。石段の上り口には、出迎え地蔵尊が鎮座している。


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「観音堂」

回廊をめぐらした三間四面の観音堂は、前面左右に「金剛力士(仁王像)」を安置して建てられている。江戸中期の建立だが、この観音堂は「仁王門」を兼ねている。


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「観音堂向拝」

本尊は、「聖観世音菩薩」で蓮華の上に座っている。胡粉(ごふん)で色彩してあり、袈裟(けさ)には切箔(きりはく)をほどこした室町末期の宋朝風(そうちょうふう)のもので美しい面差しをしている。


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「御神木・龍泉層塔」

御神木とは「特別に神聖視される自然の樹木」のことを指す。この寄贈された、御神木(オブジェ)「龍泉層塔」の上部には金色の龍がいる。


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「平和観音像と六地蔵」

この「観音像」は、世界の平和と秩父の発展を祈念しており、更に各家庭の平和と安全も願っている。「六地蔵尊」は、「地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上」界の六つの意味を持つそれぞれの地蔵尊である。


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「白山神社」

法泉寺は養老元年(717年)、「泰澄大師(たいちょうだいし=加賀の白山を開いた修験僧)」が加賀の「白山(しらやま)」を勧請され白山別所(白山権現社)として白山系修験者によって奉祀されていた。明治の神仏分離令により「白山権現社」は法泉寺 観音堂の西南に移され「白山神社(はくさんじんじゃ)」となったが、現在は法泉寺境内に鎮座している。


秩父札所二十四番  光智山・法泉寺を動画でご覧ください。


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「光智山・法泉寺の御朱印」


「光智山(こうちさん)・法泉寺(ほうせんじ)」

宗派/臨済宗南禅寺派  本尊/聖観世音菩薩

この観音堂は、回廊をめぐらした三間四面方形造りで、江戸中期の建立と思われる。珍しいことに、観音堂の前に仁王門をとり入れ、そのため表の桟唐戸が凹字形に後退している。本尊は、「聖観世音菩薩」で蓮華の上に座っている。昔々、武蔵国の恋ヶ窪に、口中の腫れ物に苦しむ遊女が居た。遊女は観音を信仰し毎朝修行僧に施しをしていたという。そんなある朝、秩父から来たという僧が、一本の楊(やなぎ)の枝を遊女に与え、「この枝で口の中をそそぎなさい」と教えた。僧の教えどおりにすると口の腫れと痛みが治った。以来、この寺には病の回復を願う礼拝者が多いという。


秩父札所 第24番【光智山・法泉寺】 | フォトさいたま


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撮影日:

住所:埼玉県秩父市別所1586