秩父札所第29番 長泉院

笹戸山(ささとさん)

長泉院(ちょうせんいん)

秩父札所 第29番【笹戸山・長泉院】 | フォトさいたま

「参道入口の枝垂れ桜」

古木の枝垂れ桜、前方の大きな杉の木の日陰となり一時期花が咲かなくなったが、ダム工事で杉の木が伐採され、再び咲くようになったため「よみがえりの一本桜」と呼ばれている。


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「参道入口の延命地蔵尊」

延命・利益を誓願する地蔵尊。新しく生まれた子を守り、その寿命を延ばすといわれている。参道入口で巡礼者を出迎えてくれる。


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「本堂・観音堂」

文政年間(1818〜1830年)の再建とされている。左右に広がりを見せる規模の大きい建築物である。白壁の部分には無数の千社札が貼られている。


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「本堂・観音堂内陣」

本尊「聖観世音菩薩」が安置されている。「石札(せきさつ)」をはじめ、葛飾北斎の描いた「桜花の図」、洛東山の香炉、地獄極楽の絵草紙、徳川将軍の奉納品などの寺宝がたくさんある。


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「奪衣婆(だつえば)」

本堂の縁側にある小さなお堂には「奪衣婆」が鎮座している。「三途川(さんずのかわ)」は、現世とあの世を分ける境目にあるとされている。三途川の渡し舟の料金は六文と定められており、六文銭を持たない死者が来た場合に渡し賃の代わりに「奪衣婆」が死者の衣類を剥ぎ取る鬼婆である。ちなみに、三途川を渡ると「閻魔大王(十王の一人)」が天国に行くか、地獄に落とすかを決める。


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「秋葉堂と石地蔵尊」

秋葉堂には「秋葉大権現」が祀られており、山村の火災を防いでくれると村人に信仰されている。秋葉堂の横には、天満大神宮や水子地蔵、交通安全地蔵などが並んでいる。


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「豊川吒枳尼眞天堂(豊川稲荷)」

豊川稲荷の正式名を「円福山 豊川閣 妙厳寺(えんぷくざん とよかわかく みょうごんじ)」と称し、曹洞宗の寺院である。白狐に乗る天女の姿で表される「豊川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)」を祀っている。ちなみに、豊川稲荷は「寺院」で伏見稲荷は「神社」である。


秩父札所二十九番  笹戸山・長泉院を動画でご覧ください。


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「笹戸山・長泉院の御朱印」


「笹戸山(ささとさん)・長泉院(ちょうせんいん)」

宗派/曹洞宗  本尊/聖観世音菩薩

この二十九番「長泉院」は、曹洞宗の寺院で、開山は正暦元年(990年)平安時代中期である。無住の観音堂であったが元亀二年(1571年)現在の皆野町の大通院より和尚を招き曹洞宗の寺院としての面目を得た。日本有数の「石札(せきさつ)」が残ることから「石札堂(せきさつどう)」「石札道場(せきさつどうじょう)」とも呼ばれた。本尊は、「聖観世音菩薩」で像高55センチメートルの立像。昔々、山麓に「龍女(りゅうにょ)」が現れ不思議な灯りをともし、村人達は大変気味悪がっていた。そこへ十余人の巡礼僧(秩父霊場を開創した十三権者)が立ち寄ったので、村人は灯りのともる岩屋まで案内する事にした。すると岩屋から聖観音像が発見された。その後村人達は、この場所に堂を建立して聖観世音菩薩を安置したといわれている。


秩父札所 第29番【笹戸山・長泉院】 | フォトさいたま


秩父札所 第29番【笹戸山・長泉院】 | フォトさいたま


撮影日:

住所:埼玉県秩父市荒川上田野557