西国札所番外 花山院菩提寺

東光山(とうこうざん)

花山院菩提寺(かざんいんぼだいじ)

 

西国札所 番外【東光山・花山院菩提寺】 | フォトさいたま

「山門」

山寺らしい風情の山門である。左右に仁王像が恐ろしい形相で立って、睨みを利かしている。山門は、正式には「三解脱門(さんげだつもん)」という。三つの解脱=悟りを求める者「仏教を学ぼうとする者」だけが通れる関所の役割をしている。


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「花山法皇殿(本堂)」

西国三十三ヶ所観音霊場を巡礼した「花山法皇(かざんほうおう=平安時代の天皇)」が、41歳の生涯を閉じた寺である。木造の花山法皇像が祀られている。


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「薬師堂(本堂)」

花山院菩提寺には、観世音菩薩は祀られていない。薬師堂に寺の本尊、「薬師如来」が祀られている。


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「花山法皇御廟所(墓)」

花山法皇は、西国三十三ヶ所の「中興(ちゅうこう=再び盛んにした)」の祖といわれた。玉垣の中には、古木が茂っており、「宝篋印塔」が安置されている。


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「修行大師像」

弘法大師・空海が、錫杖と鉄鉢を手に諸国を巡歴されたときの、行脚姿像が安置されている。弘法大師・空海は、平安時代初期の僧であり、真言宗の開祖である


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「幸福(しあわせ)の七地蔵」

境内に7体の地蔵尊が安置されている。それぞれの地蔵尊が差し出す、救いの手をしっかりと握ると、自分の役割を全う出来る力を、頂戴できるとされている。


西国札所・番外 東光山・花山院菩提寺を動画でご覧ください。


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「東光山・花山院菩提寺の御朱印」


「東光山・花山院菩提寺」

西国札所・番外の「花山院菩提寺(かざんいんぼだいじ)」は、播磨國(はりまのくに)現在の兵庫県三田市尼寺にある、真言宗花山院派の寺院である。山号は「東光山(とうこうざん)」、本尊は「薬師瑠璃光如来」である。この寺は、「法道仙人(ほうどうせんにん=インドの仙人)」が開いたと伝えられている。法道仙人は、インドから紫の雲に乗って播磨國(現・兵庫県)へと渡って来たとされている。播磨國一帯の山岳などに数多くの寺院を開いた人物である。正暦3年(992年)ごろ、西国三十三ヶ所観音霊場を巡礼した「花山法皇(かざんほうおう=平安時代の天皇)」が、第25番・播州清水寺に登った際に、東方の山上が光り輝くのを見て深く心に留めた地であったという。巡礼を終えた花山法皇は、再びこの地を訪れ、帰京するまでの約14年間を過ごしたとされている。


西国札所 番外【東光山・花山院菩提寺】境内マップ | フォトさいたま


西国札所 番外【東光山・花山院菩提寺】 | フォトさいたま


撮影日:

住所:兵庫県三田市尼寺352